こんにちは! 稲村一子です。今回は 草木染めをするときの材料一覧というテーマでお送りしたいと思います。
草木染めは 植物の葉や花 根 樹皮などを利用して布や糸を染める伝統的な技法です。
この染色し方法は 天然素材を使用するため環境に優しく 色合いも柔らかいのが特徴です。
草木染めの材料一覧
草木染めに使用される材料は多岐にわたります。以下は草木染めの素材の一覧です。
市販植物染料の種類
1,ログウッド 紫~紺~黒 三度黒の黒染に多く使われています。
2,蘇芳 赤~赤紫 日光には強くありません。
3,コチニール 赤~赤紫 サボテン科の植物に寄生する虫です。
4,紅花 赤・黄 媒染なしで鮮明な赤色が染まります。酢酸が必要です。
5,西洋茜・インド茜 赤 堅牢な赤が染まります。
6,紫根 赤紫~青紫 アルミ先媒染で染めます。
7,インド藍 青 インド藍液は助剤を加えた水で薄めるだけで染められます。
8,紫檀 橙~赤~紫 落ちついた使いやすい色が染められます。
9,えんじゅ レモン黄~黄茶 花蕾から鮮明な黄がアルミ媒染で染まります。
10,うこん 黄系 蛍光のある鮮明な黄が染まります。
11,きはだ 黄系 日光により茶味で濃い色に変色します。
12,くちなし 黄系 実で少し赤味の黄色が染まります。
13,かりやす 黄~黄茶 葉のかさが大きく濃い液は作れません。
14,こがねばな 黄~黄茶 根で日光に堅牢な少し渋味の黄色が染まります。
15,ざくろ 黄茶~茶・黒 実の皮で黄味のベージュ系。
16,マリーゴールド 黄~オレンジ。
17,クルミの殻 ダークブラウン。
18,柿渋 茶 渋柿の絞り汁を熟成させて作ります。
19,カシスの葉 緑から黒に近い色。
20,カモミール 黄色。
繊維素材
1,コットン 綿 代表的な植物繊維。特別な前処理で染まるようになります。
2,リネン 麻素材。
3,ウール 羊毛
4,シルク 絹 よく染まります。
5,合成繊維 レーヨンなどは染まるが その他は染まりにくい。
媒染剤の種類
1,アルミ・ミョウバン 良く用いられる媒染剤。
2,銅 青みがかった色を出す。
3,鉄 ダークトーンの色出しに利用。
4,錫 きれいな色が染められます。
5,チタン 茶系の色が出ます。
草木染めの過程
一般的に以下のステップで行われます。
1,植物の選定
今まで述べてきた草木染め材料の身近なものを選びましょう。
2,植物の採取と処理
身近にある選んだ植物を収穫し 必要に応じて乾燥させたり 粉砕したりします。
細かく砕けば砕くほど 色素が早く溶け出します。
染色プロセス
羊毛の場合は 先に媒染してから染色します。
木綿や麻は 豆汁につけたりたんぱく質を含ませ前処理をします。
草木から抽出した染液を使い 素材を染めます。
この過程では 染める時間や温度 染料の濃度が色合いに影響を与えます。
媒染剤によっても違いますが 羊毛以外は 後媒染します。
媒染液 錫やチタンは染料に混ぜてそめる 同浴法が適しています。アニノールWを入れるといいでしょう。
染色後は 染料が定着したら洗浄し 自然乾燥させます。
最後に アイロンがけなどで仕上げます。
まとめ
草木染めを行う際には 使用する素材によって染色結果が大きく変わるため いろいろな素材を試してみることが
楽しみの一つでもあります。
それぞれの素材が持つ特性を理解することで より魅力的な作品を作ることが出来ます。
また近年 エコな人々にも重要が高まりをみせています。
楽しんで素敵な作品を 作りましょう。
今回はここまで。またお会い出来ると嬉しいです。