みなさん こんにちは!
稲村一子です。
今回は花の水彩画の描き方のテクニックを徹底解説します というテーマでお送りしたいと思います。
水彩で花を描く時は 本物を見て描くのが一番ですが 自分でいろいろな写真を集めてきてもいいと思います。
[1]紙の選び方
紙はホワイトワトソン等シボのある水彩紙を使います。
水彩画の紙の選び方で検索すると 大量に出て来てわからないので モチーフに合わせた大きさの
スケッチブックやブロックでもいいかと思います。
紙の厚み
厚手の紙を選ぶと 水を使った技法に耐えらえ 反りにくくなります。
テクスチャー
シボ ホットプレス(スムース) コールドプレス〈中程度)など 紙の表面のテクスチャーによって
筆致や色の広がりが変わります。
それぞれの質感を試して 自分のスタイルに合ったものを見つけてください。
色合い
白い紙を選ぶと色が鮮明に出ますが 少しクリーム色の紙は
温かみのあるトーンを加えることが出来ます。
ブランド
ホワイトワトソンの他にも アーチスや ストラスモアなど
評判の良いブランドがありますので 試しに使ってみても良いでしょう。
用途に合わせる
スケッチや実験的な作品には安価な紙を 完成させたい作品には
高品質な紙を使うと良いでしょう。
その花の繊細さなどで紙の厚さを変えます。
大胆な花であればシボの粗めの超特厚口にしたり
繊細な花であればシボの細かい薄口にしたりします。
[2]下描きの仕方
まず3Bくらいの鉛筆で植物のアウトラインを描いていきます。下描きはしないという人も多いですが
私の場合は 鉛筆できちんとスケッチしていきます。
鉛筆の線が気になる方は アウトラインを描いた上から練り消しで 優しく抑えてもいいと思います。
アウトラインの描写
どの角度から描くかを決め 花の大体の形を軽く描きます。
中心部分や花びらの配置を考え 全体のバランスを意識しましょう。
基本的な形を描く
花びらや茎の大まかなラインを 単純な形(円 楕円 長方形)で捉えます。
複雑な部分は後で細かく描き込みます。
詳細の追加
花びらのラインをより詳しく描きます。花びらの重なりやカーブを意識し 自然な形に仕上げます。
花の中心や しべ 葉の形状も描き込みます。
全体のバランス
描いた花を見直し 全体の配置や比率がバランス良くなるように調整します。
消しゴムで不要なガイドラインを消し 描きたい部分を際立たせます。
[3]色の塗り方
まず背景から水をひいてから ぼかしながら季節にあった好みの色をおいていきます。
また背景を塗る場合は薄い色を使って優しく塗ります。乾かしてから次に進みます。
その後 なるべく本物と同じ色で花や葉を色づけしていきます。
光源がどちらから当たっているのか 考えて塗ります。
花びらの輪郭に注意しながら優しくグラデーションをつけます。
好みの色になるまで水で色をぬいたりしながら 描き進めます。
細かいところは 細い筆に持ち替えて 形がぼやけているところはそこを整えます。
影の部分は 花によっては明るめのオレンジ色等でぬるといいと思います。
ペリカンのきれいなグレーでもいいかと思います。
花によっては 仕上げに花芯を濃いめの絵の具で 点々と描きます。
水をつけたきれいな筆で 修正もできます。
全体を見て修正していきましょう。
色の塗り方のポイント
・湿潤技法:布やティッシュで花びらの端をぼかすことで 自然なグラデーションを作ります。
また 濡れた面に色を足すことで 柔らかい印象を与えることが出来ます。
・乾燥技法:下塗りを乾かした後に 追加の色を加えると 輪郭や細部がはっきりします。
・透明度の調整:水の量を調整することで 色の透明度を変えられます。
薄い色から始め 色を重ねていく方法が効果的です。
・色の混合:パレットで色を混ぜ合わせ 新しい色を作り出すことも大切です。
花の色は一色だけではなく 複数の色を使って立体的に見せます。
まとめ
水彩画で花描く時は 植物の本物を見て描くのが一番ですが 自分でいろいろな
写真を集めてきてもいいと思いますが 必ずしも写実にこだわる必要はありません。
のびのび描いていきましょう。
今回はここまで またお会い出来ると 嬉しいです。
ではまた。